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Skydancer The gallery
 
Mini Album
Of chaos and eternal night
   
     
1st ALBUM <Skydancer>
(1)Nightfall By The Shore Of Time
(2)Crimson Winds
(3)A Bolt Of Blazing Gold
(4)In Tears Bereaved
(5)Skywards
(6)Through Ebony Archways
(7)Shadow Duet
(8)My Faeryland Forgotten
(9)Alone
(10)Of Chaos And Eternal Night
(11)With The Flaming Shades Of Fall
(12)Away、Delight、Away
(13)Alone

Produced by DARK TRANQUILLITY
1993年
 スゥエーデンから衝撃のデヴュー作。メンバーは現IN FLAMESのアンダース・フリーデン(vo)、ミカエル・スタンネ(g)、二クラス・スンディン(g)、マーティン・ヘンリクソン(b)、アンダース・ジヴァープ(ds)である。サウンド・プロダクションはいまひとつであるが、楽曲のクオリティやアレンジは非常に高い。疾走するリフ、起伏の激しいプログレッシヴな展開、メロディアスなギター、デス・ヴォイス、女性ヴォーカル。これらによって表現される湿り気のある叙情的なサウンド・・・。

  畳み掛けるように疾走しながらも常にメロディアスな(1)、クリーンで甘美なツインギターによるイントロから一転して疾走し複雑に展開していく名曲(2)、デス・ヴォイスと女性ヴォーカルの掛け合いによって幻想的に展開していく美しい大作(3)、緩急自在に展開していく(4)(5)、透き通るような女性ヴォーカルとデス・ヴォイス、そしてノーマル・ヴォイスの三者による悲しくも美しい(6)、その名の通りデス・ヴォイスとノーマル・ヴォイスのデュエットによりドラマティックに展開していく(7)と、
捨て曲無しの名盤である。

  メランコリックなデス・メタルを全編に渡って堪能出来る。ミカエルと二クラスのギターは悲しげに、美しい旋律を“歌う”。メロディアスなラインを奏でるマーティンのベースもGOOD!(10)〜(13)は日本盤ボーナス・トラックで、ミニ・アルバム「Of Chaos And Eternal Night」収録曲。
 (レヴュー作成:2002年6月

     
2nd  ALBUM <The Gallery>


1)Punish My Heaven
(2)Silence、And The Firmament Withdrew
(3)Edenspring
(4)The Dividing Line
(5)The Gallery
(6)The One Brooding Warning
(7)Midway Through Infinity
(8)Lethe
(9)The Emptiness From Which I Fed
(10)Mine Is The Grandeur...
(11)...Of Melancholy Burning
(12)My Friend Of Misery

Produced by Fredrik Nordstrom and
DARK TRANQUILLITY
1995年 
 「Skydancer」発表後、音楽的相違を理由に、ヴォーカリストのアンダース・フリーデンが脱退。ギターのミカエル・スタンネがヴォーカリストに転向し、新たにセカンド・ギタリストとしてフレデリック・ヨハンソンを迎え入れる。そして、'95年にミニ・アルバム「Of Chaos And Eternal Night」をリリースした後、同年にリリースされたのがこの2ndアルバムである。

  
凄まじい速さのリフとミカエル・スタンネのブルータルな咆哮と共にメロディアスに疾走し、後半のスロー・パートでの2本のギターのハモリが琴線をふるわせる、ドラマティックな超名曲(1)を筆頭に、慟哭のサウンドが、これでもかと言わんばかりに炸裂する。叙情性・メロディ・ドラマ性に徹底的に拘った結果、メロディック・デス・メタルの究極の形が姿を現した。ここでの、ミカエルのヴォーカルは凄まじく、混沌の中を荒れ狂う野獣の如きである。凄まじい煽情力を発揮するギターのメロディ、怒涛の突進力を誇るアンダースのドラミング、センスの良いマーティン・ヘンリクソンのベース・ラインが渾然となり緩急自在に、ドラマティックに、時にプログレッシヴに展開していく様は圧巻!! 女性ヴォーカルやアコースティック・ギターの使い方も素晴らしい。 ファスト・チューンだけでなく、(2)(5)のようなスロー・チューンにおいても叙情味溢れ、(8)では悲哀のフレーズが胸を絞めつける。必聴!!

  (12)はボーナス・トラックで、’94年リリースのMETALLICAのトリヴュート・アルバム「Metal Millitia-A Tribute To Metallica」に彼らが提供したもの。これが以外にもハマっている。 
 (レヴュー作成:2002年6月

   
3rd ALBUM <The Mind's I>
  
1)Dreamlore Degenerate
(2)Zodijackyl Light
(3)Hedon
(4)Scythe、Rage And Roses
(5)Constant
(6)Dissolution Factor Red
(7)Insanity’s Crescendo
(8)Still Moving Sinews
(9)Atom Heart 243.5
(10)Tidal Tantrum
(11)Tongues
(12)The Mind’s I
(13)Razorfever
(14)Shadowlit Facade
(15)Archtype

Produced by Fredrik Nordstrom and
DARK TRANQUILLITY
1997年 

 ドラマ性とメロディに拘った前作に比べるとあっさりとしている印象を受ける。疾走チューンは2分〜4分というコンパクトな時間の中で激烈に疾走し、叙情フレーズを散りばめ、そのサウンドはまるで、無駄な贅肉を剥ぎ落としたかのようにソリッドである。もちろん、捨て曲は一切無し! 

 (1)(2)(4)に見られるようにリフが疾走し、突然リズム・チェンジして泣きのメロディが登場する展開は流石。暴虐的なミカエル・スタンネのヴォーカルは凄みが増し、
デス声なのに狂おしいほどに切なく迫ってくる。特に女性ヴォーカルをフィーチャした、美しく、ドラマティックな名曲(7)における彼のヴォーカルはまさに慟哭!(12)はアコースティック・ギターとキーボードによる、美しくも悲しいインストゥルメンタルだが、彼らの音楽の源あるのはこのメロディだと思う。

 (13)〜(15)は日本盤ボーナス・トラック。(15)は打ち込みとサンプリングで彼らの曲を加工したものだが、これだけはつまらない。
 (レヴュー作成:2002年6月
        
4th ALBUM <Projector>

1)Free Card
(2)There In
(3)Undo Control
(4)Auctioned
(5)To A Bitter Half
(6)The Sun Fired Blanks
(7)Nether Novas
(8)Day To End
(9)Dober Mann
(10)On Your Time

Produced by Fredrik Nordstrom and
DARK TRANQUILLITY
1999年
 前作『The Mind’s I』に伴うツアーの後、本作のレコーディングに入るがここでメンバー・チェンジが起こる。フレドリック・ヨハンソン(g)が脱退し、バンドはマーティン・ヘンリクソン(b)をギターにスウィッチさせる。そして長年の友人であるマイケル・二クラソン(b)とマーティン・ブランドストローム(key)を新たに加入させた。

 前作までとはかなり方向性が変わっており、その変化には正直驚いた。具体的にはスピードや過剰なまでのアグレッシヴさが押さえられている点、そしてなによりもミカエル・スタンネがデス・ヴォイスだけでなく、
クリーン・ヴォイスも使用しているということだ! そして、これがなかなか上手いのである。曲の雰囲気にも合っている。

 
デス・ヴォイスとクリーン・ヴォイスを効果的に使い分け、キーボードやアコースティック・ギター、女性ヴォーカルを上手く導入することで、ダークでメランコリックなサウンドにより深みが増した。或いは、過剰なまでのアグレッションを押さえたことで、曲が本来持つメロディがよりハッキリと浮かび上がったとも言える。特に(1)(2)(3)(7)(9)(10)はダークでメランコリックなDARK TRANQUILLITY流HMの秀作だろう。(6)は今までの彼等が提示して来た、メロディックに疾走するデス・メタル形式の佳曲。

 全10曲。浮遊感漂う(8)は退屈だが、それ以外は聴けば聴くほどにハマる、メランコリックな世界。決して、軽くなった訳ではなく、アグレッシヴさは保持しているので御安心を。
 
 それにしても、ミカエルがクリーン・ヴォイスのみで歌い上げる、
(4)の美しさと切なさといったら・・・!! デス声を敬遠していた人も聴いて!!!  
 (レヴュー作成:2002年6月)

     
5th ALBUM <Haven>


1)The Wonders At Your Feet
(2)Not Built To Last
(3)Indifferent Suns
(4)Feast Of Burden
(5)Haven
(6)The Same
(7)Fabric
(8)Ego Drama
(9)Rundown
(10)Emptier Still
(11)At Loss For Words
(12)Cornered

Produced by Fredrik Nordstrom and
DARK TRANQUILLITY
2000年 
 前作とは打って変わって、ほぼ全編をデス・ヴォイスで歌うミカエル・スタンネ。楽曲自体も前作に比べて、へヴィでアグレッシヴ、そしてダイナミズムに溢れている。初期の頃の、いわゆる“メロディック・デス・メタル”のスタイルからは完全に脱却してしまったが、より悲哀と美旋律に溢れた、彼等独自のHMはより磨きがかかった。前作から加入したマーティン・ブランドストローム(key)のサウンド面での貢献度も高く、曲に豊かな表情を与えている。

 前半はテンポを上げて、子気味良く進んでいく。スピーティーなリフがメロディアスでスローなパートに展開していくドラマティックな(4)、
深い絶望感をそのままサウンドにし、叙情的フレーズをたっぷりと塗したようなスロー・チューン(5)(6)(7)の出来は素晴らしく、、ミカエルのデス・ヴォイスは慟哭の世界を見事に表現している。心揺さぶられるデス・ヴォイス・・・。後半も独自のHMチューンが続き、大作(11)でクライマックスを迎える。

 
メランコリックな気分にどっぷりつかりたい、秋の夜に聴きたい捨て曲なしの名盤。ブリティッシュ風(?)で明るいリフが印象的な(12)は日本盤ボーナス・トラックだが、こういう曲も悪くはない(・・・というか、俺は好き)。CDエクストラで“There In”のヴィデオ・クリップも収録。    
 (レヴュー作成:2002年6月)

     
6th ALBUM <Damage Done>
1)Final Resisitance
(2)Hours Passed In Exile
(3)Mnochromatic Stains
(4)Single Part Of Two
(5)The Treason Wall
(6)Format C:For Cortex
(7)Damage Done
(8)Cathode Ray Sunshine
(9)The Enemy
(10)The Poison Well
(11)White Noise/Black Silence
(12)Ex Nihilo


Produced by DARK TRANQUILLITY and Fredrik Nordstrom
2002年作品
 前作で復活したアグレッションを更に押し進め、同時にスピードにもこだわった会心の一撃! 初期の頃の、荒れ狂う野獣さはないが、ミカエルの鬼気迫るヴォイス、ファストなリフやドラミングを核に非常にタイトなサウンドが展開。彼らならではの、激烈サウンドに慟哭のメロディを絡めるという手法にもますます磨きがかかった。キーボードの使い方や緩急のつけ方も見事な出来で、これは『Projector』、『Haven』という作品を経て彼らが辿り着いた結果と言える。

 アルバムは捨て曲無しで一気に聴かせるが、とにかく
、新たな名曲(5)(8)が素晴らしい。文句のつけようが無いほどにクールなリフを持つこの曲でノックダウン間違いなし! 心揺さぶられる悲しみを紡ぎだす(9)も聴いているとどっぷりと浸りたくなる。

 (10)は日本盤ボーナス・トラック。こちらも、ミドルテンポながらも中間部に愁いの展開を挟んだ佳曲である。(12)はインストゥルメンタルだが、まだSEの域は出ていない。

 本作にはCDエクストラとして、“Mnochromatic Stains”のビデオ・クリップを収録。 (レヴュー作成:2002年12月)
    
         
MINI ALBUM <Of Chaos And Eternal Night>


1)Of Chaos And Eternal Night
(2)With The Flaming Shades Of Fall
(3)Away、Delight、Away
(4)Alone


1995年 (輸入盤) 
 2作目『The Gallery』に先がけてリリースされたミニ・アルバムで、ラインナップは『The Gallery』と同じ。仮に名盤『The Gallery』に収録しても違和感が無いほど、楽曲のクオリティは高い。緊張感を伴ってアグレッシヴに疾走するメロディック・デス・メタルの(1)やギターのリフが臭いほどにメロディアスな(3)は必聴!! (4)は1stアルバム『Skydancer』収録のリミックス・ヴァージョンでこちらの方がサウンド・バランスが良い。
 (レヴュー作成:2002年6月)
 
     


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